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新くまのプーさん【第5話】感想

目次

タイトル「王様になったピグレット」【第5話】

視聴後の評価・見どころ

総合視聴おすすめ度7
子供向けおすすめ度6
笑える度5
感動度3
恐怖度4
見どころ
名言
先に見るべき関連性のあるエピソードくまのプーさん完全保存版
後に見るべき関連性のあるエピソード

ネタばれ&つっこみ

「あー大変だ」
自宅にておもちゃ箱をひっくり返し、中から出てくるプー
頭にすっぽりとはまっていたびっくり箱を外すと、中のばね(スプリング)を抜き取ります
「よしこれがいいや ピグレットの役に立つぞ これが何かは知らないけど
   これが何かわかったら もーっと仲良しになれるね

親友を試すような難題を気軽に吹っ掛けてきますね

ピグレットの家にて、
絵画を壁に飾る場所でもめているピグレット・ティガー・ラビット

どう見ても赤ちゃんピグレット・お兄さん・父・母 っぽい豚の記念写真です。

そこにプーが訪ねてきます。
プーが持っているばねを見て、それは何かと尋ねるピグレット
「ああ これはびっくりプレゼントだ 友情の贈り物さ

プレゼントの出元がびっくり箱であるというヒントををさりげなく出したんでしょうか

「どうもありがとうプー」
どういたしまして、と渡すものだけ渡したら早々に帰るプー

お返しはどうするんだとティガー・ラビットに聞かれたピグレットは、
お返しが欲しくてプレゼントしてくれたんじゃないから、特にお返しはしないと言う。

だったらなおさらすごいものをあげないといけないといけない とピグレットに諭すラビット
「プーははちみつが大好きだし、プーの心はお腹のすぐ上にあるんだもの」
ピグレットは、はちみつを小瓶一つ分あげるつもりでしたが、それでは少なすぎると指摘されます。

俺たちに任せろ と息巻く二人に連行されるピグレット

蜂にはちみつをわけてもらう作戦」と題し、ピグレットは花束を持って木の上の蜂蜜の巣を覗き込みます
発案者ラビット曰く「心をこめて頼めば大丈夫」だそうです

当のラビットとティガーは木の下でごろ寝をしながら、オセロともチェストもつかないボードゲームに勤しんでいます

絶対暇つぶしでピグレットをおもちゃにしている!

作戦はあっさり失敗し、ピグレットは途方にくれます

次はティガーの発案にて、「くまの気持ちになって、はちみつを借りる」作戦です
3人で、カンガやオウルの家も回りはちみつを壺ごと貸してもらいます

ピグレットが、借りた壺を一人でうず高く積み上げて持たされています
「カンガから10壺、ラビットから7壺…」
とリストを作ってティガーがチェックしているところに、あともう一壺、と
ラビットが壺の山の上に一壺投げ込みます。
バランスを崩して壺を全て落として割ってしまったピグレットは再び途方にくれます。

もうはちみつはどこにもない、と嘆いていると、まだ「ミルクと蜜の流れる国」にはある!
と突然ティガーが言い出します。
その国のことはママが聞かせてくれたんだ… まだちっちゃいころ」と急に涙ぐみながらぽつりと言います

え、何か悲しい話?と心配になりますが、嘘っぽい… でもティガー・ザ・ムービーを見るに、ティガーは家族というものに対する考え方がまっすぐなので、こんな嘘は付かないはず。     …いや、嘘っぽい

「そんな国いったいどこにあるの?」
「当然ジャングルだよ」

夜明けとともに出発する3人。ピグレットはプーにもらったばねも持っていくようです。

ミュージカル風に高らかに歌いながら森の中を進んでいきますが、
よーく見ると、だんだんと背景の花のサイズが巨大化して色がどぎついものになっており、
森の雰囲気が変わってきています。

この、一見楽しい空気の中で気づかないうちに世界がゆっくりと変わっていってしまう異世界感がとても怖くて苦手です。

森の中で笑い転げているハイエナを見つけて近づくと、ハイエナは延々と笑い転げています。
ミルクと蜜の流れる国がどこにあるか聞いても、笑い転げるばかりでまったく話が通じません。
そこに地鳴りと共に象+猪のような紫色の動物の大群が押し寄せ、
「ミルクトミツノクニ! ミルクトミツノクニ!」と甲高い声で鳴きながら走り去り、3人は踏みつぶされそうになります。
ハイエナはまだ笑い転げており、3人は呆れて立ち去ります。

言葉を話せるが、会話が全く成立しない意味不明な存在と、発動条件が不明な身の危険ぶりは、プーと同じイギリスの児童文学であり、ディズニー作品でもある「不思議の国のアリス」によく似ています。

一方、100エーカーの森では、プーはピグレットの家を訪ねてきます。ピグレットがいないことに気づくと、
勝手に食事をあさり始めますが、はちみつがないことに気づきます。
「ああ!はちみつが無い!」
(プーさんシンキングポーズ)
「はちみつが無い!」(大事なことなので2回言いました)
「ピグレットもいない」
「それにはちみつがない」
どうも変だぞ と勘のいい?プーはピグレットの家をあとにします

ジャングルの中で3人が誰かに道を尋ねようとしていると、
陽気な猿の音楽隊(ボス猿:指揮者 + 子ザル×3:シンバル)に会います

猿たちの服装は、イギリスの近衛兵の赤い制服そっくりですね


「ミルクと蜜の流れる国」の場所を聞きたい、とラビットが尋ねると、
陽気だった猿たちは急に演奏をやめ、「もしや今、ミルクと蜜の流れる国って言った?」
「かいさーん!」 と叫ぶと一瞬で猿たちは散り散りに逃げ去りました。

特定のワードに反応して、今までにこにこしていたのに急に豹変する「ひぐらしのなく頃に」のような感じがたまりません

そこに再び地鳴りと共に象+猪のような紫色の動物の大群が押し寄せ、ラビットは押しつぶされます

ボス猿が戻ってきて、「探している場所は火山のふもと」だと一言だけ教えてくれます

甘いにおいをたどって歩いていくと、火山のふもとに、城壁に囲まれた国が見えました。

城門をノックすると、3人は速攻で鳥籠状の罠にかけられてしまいました。


門の中からはピグレットそっくりの子豚が出てきました。
スターウォーズのジェダイのような白服を着ているあたり、文明が感じられます

ピグレットが持っている、プーからもらったなんだかよくわからないバネを見ると、「あっ!」と反応します。
「わーい、みんな出ておいで!」と門の中に声をかけると、同じ外見の子豚が大量に出てきます。
ピグリー族の聖なる豚の尻尾をお持ちくださりありがとうございます 王様に感謝いたします」
と急にピグレットにへりくだります

村の中央の玉座にちょこんと座らせられて左うちわのピグレットと、
両脇でくつろぐラビットとティガー

はやくはちみつを取って帰りたい と困り顔のピグレットに対し、
「馬鹿を言うな、ここにいれば何でも思い通りだ」と状況に適応しうまく利用している2人。

そこへ村人の一人が具申に来ます。
「聖なるしっぽを元の場所におさめていただけませんか、そうすればもう一度はちみつが湧き出るのです」
プーからのプレゼントだからと嫌がるピグレットをよそに、
いいだろう力になる、と勝手に話を進めるラビットとティガー。もう引っ込みがつかなくなります。

ピグレットを模した巨大な石像のお尻にしっぽのようにバネを突き刺すと、
地鳴りと共に石像の口からはちみつが噴水のように噴き出してきました。

一方プーは、今度はラビットの家を訪ねてきますが、ラビットの不在がわかると、やはり変だと考えます。
煙突から強引に忍び込みはちみつが無いことを確認すると、ピグレットの家と同じ状況だと確信します。
煤まみれになって歩いた自分の足跡を見て、はちみつ泥棒の足跡だと思い込み、
「100エーカーの森中のはちみつが盗まれちゃう」と慌てて家に帰ります。

本当のはちみつ泥棒と、100エーカーの森中のはちみつの危機は、
あと2話後に来るんですよ、プー…

ティガーはピグリー族の国民にジャンプの仕方を教えています。
仕事があるので…」と嫌がる国民に対し、「飛び跳ねる方が大事だと王様が言っていた」と嘘をつくティガー。
それならばとしぶしぶ従う国民

「ニンジン畑が無いのはけしからんと王様がおっしゃっている」とラビットもピグレットをだしに、
国民を騙して畑を作らせています。

さらにラビットとティガーは、王様の命令を装って、村の中央に巨大な自分の石像を作らせていました。

後のシーンで比較すると、もともとあったピグレットの石造の2倍以上
大きいサイズで自分たちの石造を作らせていますね。図々しい!


「国民は王様のために喜んでやっているんだからいいんだよ」というティガーに、
友達のために何かするときは命令だからでなく、やりからでなきゃ」と嫌がるピグレット見て、
ラビットもティガーも我に返ります。ばねを取り返してそろそろ帰るか… と考えます

その夜、こっそりとピグレット像からしっぽ(ばね)を引き抜くティガー。
すると再び地鳴りが起こり、湧き出ていたはちみつは枯れてしまいました。

すぐに国民が集まってきて、「聖なるしっぽを壊しましたね」と詰め寄ります。

国に隣接している火山も噴火を始めます。
火口からは溶岩がすごい勢いであふれて、国の方に流れてきます。

  「どうかお助けください王様!」と助けを求める国民。
「ぼ、僕が?!」

  「だって王様でしょう?」

「そうだ自信をもたなきゃ。僕は小さいけど頼られているんだ」と急に責任感を持ち動き始めるピグレット

村の中央に建設中のティガー・ラビット像を引き倒すように、国民に指示を出します
「僕たちの体はこんなに小さいんですよ?」と泣き言をいう国民に対し、
「どんなに小さくたって、やるべきことはやらなくちゃ」と諭すと、国民たちも動き始めます。

地面に引き倒され、粉々になった石造の破片がバリケードとなり、間一髪溶岩が国に流れ込むのは阻止されました。

大喜びの国民に胴上げで称えられるピグレット

一方、プーは自宅で玄関前に家具を積み上げて封鎖し、おもちゃの銃を携え部屋の中を行ったり来たりしながら、
はちみつ泥棒が来ないように警備をしていました。

パジャマ姿でナイトキャップまで被り、寝ずの番をする覚悟なのは完全に「くまのプーさん完全保存版」のエピソードと同じです。
プー愛用の、おもちゃの銃も携えて本気モードです

そこに、ミルクと蜜の流れる国から帰ってきたピグレットたちが、開いていた裏口からあっさりと入ってきます

ラビットの家のように、プーさんの家にも裏口があるんですね

「プー、大切な友達の君に」とはちみつの壺を差し出すピグレット。(結局最初のちいさな壺ですが…)
プーは「友達でいるだけで十分なのに」と言い、プレゼントを受け取ります。

感想その他

  • 100エーカーの森の外
    物語の舞台を、第一話のようなあからさまな外界(人間が住んでいる近代文明)に移してしまうわけではありませんが、それでも100エーカーの森を歩いていくと、陸続きでいつしか不思議な世界に迷い込んでしまうという異世界感が私は怖くてたまりません。
  • ミルクと蜜の流れる国
    都市伝説「鮫島事件」のような、実際には存在しないが単語だけを独り歩きさせて、みんなで実在するかのように振舞っているパターンかと思いましたが、本当にたどりついてしまいましたね。
    「ミルクと蜜の流れる国」でググると、「旧約聖書に登場する言葉で、豊穣な土地を指す比喩表現です。具体的には、カナン地方、つまり現在のイスラエルやパレスチナ周辺の地域を指すことが多いです。」とか出てきますね。会話の成り立たない、笑いどころのずれたハイエナや、気さくだがタブーに厳しい猿など、異文化・外人を例えた存在なのでしょうか?
    最後まで見ると「ところでミルクは?」と若干思いました
  • 結局ばねは何だったのか
    「これが何かわかったらもっと仲良しになれる。なんだか知らんけど」 とプーが謎めいた自問自答をしながら選び出したプレゼントである「ばね」ですが、結局どういう意味があったのかよくわかりません…オチとしては確かに仲良くなれましたが。
    後の「2011年版くまのプーさん」の冒頭で、ロビンが開催したイーヨーの尻尾を探そう会議を聞きに集まったピグレットは一人だけびっくり箱の上に着席しており、会議中、驚いた弾みにびよーんとばねで押し出されるシーンが出てきますが、この話は関係ないですかね。
  • はちみつ泥棒
    自分の足跡を見て勘違いするプー、はちみつ泥棒が来ると思って寝ずの番を始めてしまうあたりは、完全に「くまのプーさん完全保存版」のエピソードがモチーフですね。
    ラビットの家に忍び込む際、あえて煙突から入り、煤まみれで暖炉の中に落ちてくるところを見るに、ラビットは裏口(過去にプーさんがはちみつの食べ過ぎで詰まってしまった穴)の戸締りもしていったようです。

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