タイトル「キャンプはたのしい」【第3話Aパート】
公式あらすじ:「プーと仲間たちはみんなでキャンプへ行く。」
キャンプへ行くって言っても100エーカーの森自体がキャンプ場みたいなものじゃないかと
視聴後の評価・見どころ
総合視聴おすすめ度 | 8 |
子供向けおすすめ度 | 6 |
笑える度 | 7 |
感動度 | 0 |
恐怖度 | 4 |
見どころ | ・旧プーのオマージュ ・ズオウパパのテンションの高さ |
名言 | ズオウとヒイタチが来るぞ 気をつけろ 気をつけろ |
先に見るべき関連性のあるエピソード | くまのプーさん完全版 |
後に見るべき関連性のあるエピソード | 新くまのプーさん13話Bパート |
ネタばれ&つっこみ
暗闇で何かに追われ、叫びながら逃げ惑うピグレット。
洞窟のようなところで、何体ものカラフルで巨大な象とイタチに追い詰められます
「ズオウとヒイタチが来るぞ」
「ズオウとヒイタチが来るぞ」
「気をつけろ」
「気をつけろ」
「気をつけろ」
プーさんのハニーハントでも、悪夢に入るプーさんに対して「気をつけろ 気をつけろ」というセリフがありますね。
「助けて…助けて」と寝言を言いながらベッドの柵にしがみつき、目が覚めるピグレット
このシーン、英語だと「Pooh」とプーの名前だけを呼んでいます。真っ先に助けを求めるのはやはり親友のプーなのですね
そこに朝早くから、ティガーとプーが訪ねてきます。「俺たちと一緒にキャンプに行かないか?アウトドアライフが手招きしてるんだ!」
この森の住人はみんな、毎日がアウトドアなライフだろう… という気がしますがこれ以上何を求めるのでしょうか
「ズオウとヒイタチが来たらどうするの?」と心配するピグレットに、俺がいるから心配するな、とティガー
テントの設営が完了したティガーに、焚き木集めをお願いするプー。
森の中に焚き木を探しに来たティガーは、崖から落ちた弾みに下にあったログハウスにぶつかり壊してしまいますが、
バラバラになった家のパーツを見て「あるじゃないか焚き木。いっただきぃ~」と根こそぎ持ち去ります。
家(跡地)の傍に立っている郵便受けには、「H&W」のイニシャルが…
そこにズオウの一家(パパ・ママ・男の子(ジュニア))が帰ってきて、家が跡形も無くなっていることに驚きます。
うおお、ズオウいた!実在した!
外見は「くまのプーさん完全版」でプーさんの悪夢に出てきた、はちみつの上でダンスを踊るズオウのペアにそっくりです。
たき火を囲んで盛り上がるティガー一行、「ズオウとヒイタチの話をしてやろうか?」とティーガーがピグレットを脅すと、
まさにそのズオウが後ろの茂みから顔を出します!
薪としてたき火にくべられている我が家を見て、ズオウパパが慌てます。
カートゥーン特有のコミカルな動きで池の水を鼻で吸い上げ消火活動を試みます
この時の予測不可能なダイナミックな動き、お腹に水をため込んで3倍ぐらいに体が膨れる様子はまさにプーさん映画の悪夢で出てくる想像上のズオウそのものです。
薪を回収してすたこらさっさと逃げるズオウパパとズオウママ。(逃げる後ろ姿がかわいい…)「おい、ズオウたちに焚き木を持っていかれちまったぞ!」
いやいや、お前が先に盗んだんだろう
ティガーは意地になって焚き木を取り返そうと、はちみつを餌にズオウを落とし穴のトラップに
はめますが、ズオウパパは「深くて暗い穴アレルギー」による自らのくしゃみの爆風で脱出に成功します。
置き去りにされてしまったズオウの子供は、ティガーに驚いて逃げ出します
ティガーにズオウの話で脅されて逃げ出したピグレットは、一人森の中をさまよっていたところを
同じく迷子になっていたズオウの子供と鉢合わせします。
驚いた弾みに二人で一本の高い木の上に上ってしまい降りられなくなってしまいましたが、
相手が小さな生き物だとわかると落ち着いてお互いに自己紹介を始めます「だけど僕知らなかったよ。ズオウがこんなに小さいなんて。もっと大きくて怖いと思っていた」
ピグレットは自分が小さいというコンプレックスからか、小さい生き物とは打ち解けるのが早いですよね
木の上から助けを求めるズオウの子供とピグレットを、ズオウパパとプーが力を合わせて救出します。
誤解が解けたプーは、明日までに家を直すことを約束し、
ひとまずズオウ一家をピグレットの家に招き、みんなで暖炉を囲みます
マシュマロを焼いて和気あいあいとみんなで食べていたところ、突然ズオウママが
「あらやだパパ!マシュマロよ」
「だから?」
「忘れちゃったの?」
「あ、そ~か」
ハーックション で大爆発オチとなります
今回何度か出てきたネタ、ズオウパパが色々な物のアレルギー
(深くて暗い穴アレルギー、高いところアレルギー、マシュマロアレルギー)持ちな設定の理由がよくわかりません
誰か教えてください…
感想その他
- ズオウというトラウマ
みんなのトラウマ、くまのプーさん完全版に出てくる想像上の生き物、ズオウを今回の話では
物語冒頭の悪夢の中では当時の恐怖の根源のようなイメージで、
物語後半はコミカルなギャグ要員(パパ)&臆病でかわいい(子供)実在する存在としてリメイクしてくれました。
ズオウパパの声は増岡弘さん(サザエさんの旧マスオさん)で、はちみつに釣られたときの、どうかしちゃっているハイテンションな熱演をぜひご覧ください。ズオウの子供(名言はされていませんが、おそらく男の子)の声は矢島晶子さん(クレヨンしんちゃんの旧野原しんのすけ)かなぁと思います…後の長編プー作品に出てくるズオウの子供(ランピー)とは別ベクトルの可愛さがあります。
視聴者の長年のトラウマを一度掘り起こしたうえで、新しいプラスのイメージでトラウマを払拭してくれたスタッフに感謝です。 - 気をつけろ 気をつけろ
東京ディズニーランドのアトラクション「プーさんのハニーハント」内のセリフも、
同じ「はちみつ泥棒… 気をつけろ 気をつけろ」となっており、
対して「くまのプーさん完全版」内での本家のセリフは「はちみつ泥棒 用心だ 用心だ」
どちらも英語だと「Beware Beware」と言っていますが、同じ「気をつけろ」日本語訳の当エピソードの方がセリフとしてはしっくりきます。 - 100エーカーの森におけるアウトドアライフ
ティガーたち100エーカーの森に住んでいる動物たちは毎日がアウトドアライフで
キャンプなんて何を今更 と思いましたが、よくよく考えるとキャンプ同然の暮らしを日々送っているのは
イーヨーのみでそれ以外のメンバーは全員戸建ての一軒家で文化的な生活をしていましたね。
少なくとも杉並区で一人暮らしをしていた頃の私よりいい暮らしをしているように思います。 - H&Wのイニシャル
ズオウ一家(跡地)に立っている郵便受けに描かれた「H&W」のイニシャル
当然「Haffalumps and Woozles(ズオウとヒイタチ)」の頭文字ですが、
え、ヒイタチも一緒に住んでいるの?
なお、この話の中でズオウの子供がヒイタチについても「実在はする」ことを匂わせる発言をしています。 - ズオウパパのはちみつ好き
はちみつを餌に、ティガーに落とし穴にはめられたズオウパパですが、そのテンションとはちみつ好き具合が常軌を逸しています。
「なんだか美味しそうなにおいね」
「おおっと待った! おおぉ…こりゃいかん!なんと!いかんよ!こりゃ!なんとまぁ
あれはきっとはちみつだよデュフフ」
「まぁどうしましょう パパのはちみつダンスだわ」
「デュフフとまらないよ!どうすりゃいいんだ ほらーそこにあるよ デョホホー
おいとまれ! とまれこらぁー! だめだもう我慢できない、もう我慢できないよー
はちみつだぁぁ 逃げるはちみつほど美味しいんだよ(ウインク)」
はちみつに関してはプーと遜色ない壊れ方をしていますが、このシーン、ティガーの後ろでズオウをトラップにかける手伝いをしていたプーの目にはどう映ったのでしょうか。「うわぁ…」って感じでしょうか
話のテーマとしては、後の長編作品「くまのプーさん ザ・ムービー はじめまして、ランピー!」と同じく
「噂だけで「ズオウという存在は怖い」という決めつけ・偏見が独り歩きしているところに「そうではない、実際に会ってみたら事実は全く異なっていてむしろ自分たちと同じものが好きで、家族があり、子供は小さく弱い、怖がりで守らなければならない存在である」お互いを知ろうとしないのは怖いこと、という教訓を感じます。
なお、新プーでは珍しく、後に繋がるエピソードが存在します。(13話Bパート「ジュニアの3つの「T」」)
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