タイトル「ハチミツどろぼうはだれ?!」【第7話】
公式あらすじ:「100エーカーの森のはちみつが全部なくなってしまう。」
視聴後の評価・見どころ
総合視聴おすすめ度 | 7 |
子供向けおすすめ度 | 7 |
笑える度 | 5 |
感動度 | 0 |
恐怖度 | 2 |
見どころ | |
名言 | |
先に見るべき関連性のあるエピソード | 新くまのプーさん3話Aパート |
後に見るべき関連性のあるエピソード | 新くまのプーさん42話Bパート |
ネタばれ&つっこみ
暗闇の中で声がします
「はちみつ…」(恐ろしい声)
100エーカーの森に朝が来ました。「はちみつ… 早く食べたい もうちょっと」ベッドの中で寝言を言うプー
目が覚めてベッドから降りると、部屋の中ははちみつの壺が散乱していました。
―ここまではいつも通り―
壺を覗き込むと、どれも中身が空っぽです
―ここまではいつも通り―
「きっと寝てる間におなかが食べたくなって食べちゃったんだな」
―ここまではいつも通り―
「でも何でお腹が空いているんだろう?」
?! いつもと様子が違います
床にははちみつの食べ残しが点々と残されていました
「これをたどっていこう。答えが見つかるかも。はちみつも」
はちみつの道は、さっきまでプーが寝ていたベッドの下に続いていました
「押すなって!シー!」
ベッドの下で誰か揉めています
「お腹はこの下で食べたんだ。僕を起こさないようにね」
「はちみつは無いのにお腹は空っぽ こうなったらもうアレしかない」
「ラビットにはちみつを借りよう」(名案)
一見、「おーいプー!そうじゃないだろ!」 という感じがしますが、
海外でもホテルのベッドの下に誰か隠れていたときは気づかないふりをして外に出る というのが鉄則らしいので、実は正しい対応ですね
場面が変わり、カンガ親子の家
ルーがベッドで寝ていると、窓から落ち葉が一枚入ってきてルーの鼻をくすぐります
ルーがくしゃみをすると、ベッドの下から
「えっと…お大事に」「うん、ありがとう! …え!? 今の誰?」
「静かにしろ!」とまたもベッドの下で誰か揉めています
出てこい、相手になってやる と枕を振り上げルーが威嚇します。
相手が誰かもわからないのに、若さゆえかルーはこういう時怖いもの知らずですよね
ベッドの下からは象のような鼻が伸びてきて、ルーを枕ごとベッドの下に引きずり込みます
そこに騒ぎを聞きつけたカンガが入ってきます
何を騒いでいるのと聞くと、
ベッドの下に誰かいるんだとルーが説明しますが、「きっと怖い夢を見たのよ ただのネズミよ」と言い、カンガはルーを抱いて部屋から出ていきます
「聞いたかい兄貴!ネズミだって!でっかいネズミ!助けて兄貴!」
「俺たちをネズミだと思ってるだけだ!落ち着け、はちみつを探しに行くぞ!」
ラビットの家に向かう途中で、プーは大きな壺を抱えたピグレットに会います。
この壺ピグレットの体の10倍ぐらいあるけど…
はちみつが入っていたらしき壺の中を覗き込むと、壺は空っぽです。「聞きたいんだけど君が食べたの?」
ピグレットが言いづらそうに聞きますが、要はいきなり疑われています「わからないよ そうかな?」
そこは「違う」って言い切れよっ!という感じですが、前科がありすぎてプー自身も自信が無くなっているのが笑えます。
「君じゃないとしたら一体誰なんだろう、僕怖くなってきちゃったよ…」
「心配しなくても、ラビットにはちみつを借りればいいんだよ」
ラビットの家に着くと、中から叫び声と何かをひっくり返したような音が聞こえます。
「ね、ねえ ラビットが大声出していないときに出直して来ようよ」
そんな時は無い という感じでプーはスルーします
走って出てきたラビットを やあ、呼び止めると、
「プーを探し出して文句を言いに行くところだから、後にしてくれ!」と興奮しています
「うちに忍び込んではちみつを食べちまうなんていったいどういうことなんだ、
いつも貸してやってるじゃないか!」
カンガ・ルー・ティガーも集まってきており、険しい顔をしています。「一体どういうことなのか説明してちょうだい。うちもないのよ」
ティガーがめちゃくちゃ目つき悪くにらんでいますが、はちみつなんて嫌いなんじゃなかったでしたっけ
「ほんとに僕が全部たべちゃったのかな 思い出そうとすると忘れるんだ」
犯人はプーじゃない、きっとネズミがたべたんだ と ルー
ゴーファーも地下から穴を掘って現れます
「こらあ 見つけたぞはちみつ泥棒!返せ どこに隠しやがった!」
そうだ!やっぱりプーが盗んだに決まっている! とラビット
はちみつはいつ盗まれたの? とピグレットがゴーファーに尋ねると、
「ついさっき」とのこと、
さっきはみんなと一緒にいたけど… と自信なさげにプーが釈明すると
ここでみんな あれ? とようやく落ち着きます
「ほらね、やっぱり犯人はベッドで跳ねるネズミだよ」 とルーが嬉しそうに、いいます
「そういえば僕のベッドも跳ねたよ」
「わしのベッドも」
みんなでネズミをつかまえよう!とルーが言い出します。
プーも疑いが晴れたため、張り切って
「プーの名にかけてもネズミを捕まえるぞ」と握りこぶしを天に突き上げて宣言します
プー、ズオウを捕まえるときに言うセリフは
「100エーカーの名において、お前を捕まえる!」だよ
(くまのプーさん ザ・ムービー はじめまして、ランピー! より)
その晩プーの家にて、
「これでよし」 と
わざわざお揃いの白シャツパジャマを着たプー・ルー・ティガー・ピグレット
パジャマパーティーみたいな集まりで楽しそうですね!
部屋の真ん中にははちみつの壺、その周りをぐるっと囲むようにかなり念入りにネズミ捕りが仕掛けられています
武器庫からおもちゃの銃を取り出して携えると、「じゃみんな来て」とプーを先頭に、他のみんなが後に続く隊列で
罠の周りをぐるぐると歩き始めます
夜20時スタートから3時間たちました
すでに全員しょんぼりした顔でうつむいて歩いています
ティガーですらもう跳ねずに、とぼとぼと尻尾ををひきずって歩いています
さらに2時間たちました
全員半分寝ながら歩いており、ティガーに至っては周回遅れで先頭のプーに追いつかれて、
隊列の順番が変わっています
(プーは銃を杖にして立ちながら眠ってしまいました)
「この作成失敗だよ…」とルー
どこか見えないところに隠れて見張った方がいいんじゃないかな とティガーがまともなことを言います
仲良く一つのベッドに入る4人。
ねえ、寝たふりをしたらどうかな とピグレットもまともな提案をしますが、
どうでもよくなった4人はそのまま寝てしまいます
すると、ベッドの下から誰かがはい出してきます
「寝たぞ…はちみつをいただこう」
赤いベレー帽をかぶって蝶ネクタイをした小柄なヒイタチと、
明らかにベッドの下に隠れているのは物理的に無理のある、巨漢のズオウです
うおお、ヒイタチいた!実在した!
ズオウについては3話Aパート「キャンプは楽しい」で出てきたお調子者の子連れズオウとは別のやつです
「ネズミ捕りに気をつけろよ」
「ネズミ?!助けて!俺大嫌い!」
「ネズミなんかいるか!俺たちを狙った罠だ」
「なんだよかったぁ」
一歩目でネズミ捕りの罠に引っかかるヒイタチ
大声を出せないため無言で悶絶します
「兄貴自分だけずるいよ 俺も一個ぐらい貰ったっていいだろ」
全ての罠にかかって悶える泥棒二人
明らかに泥棒には不向きな間抜け二人ですが、プーさん世界では珍しい、完全なるヴィランです。
小柄なヒイタチ→スタン(Stan)
巨漢のズオウ→ヘフ(Heff)
という名前です
朝になって、散乱したはちみつと、発動したネズミ捕りを発見した4人「ほらね、でっかいネズミだよ」 とルー
「罠も餌もでっかくしよう」超大掛かりなピタゴラスイッチ的な罠を前にプーが説明します
「…すると ケーキの車があそこから落ちてロープにあたるとあの桶が頭の上に落ちるんだ」
「でも餌はどこなの?」
「じゃじゃーん」 と布を取るとはちみつの入った巨大な壺が出てきます
ふざけて飛び跳ねていたティガーがうっかり罠を発動させて、落ちてきた桶に4人は閉じ込められます
罠の有効性が証明されました
「よし 今がチャンスだ」
またベッドの下からズオウとヒイタチが飛び出してきて、壺を持ち去ります
え、まだ隠れてたの! 犯行現場で犯人がまだベッドの下に隠れていたとか普通に怖い…
「みてネズミじゃないよ」
あれは… ズオウと ヒイタチだ とピグレット
ご丁寧にタイヤのついた壺に乗ってズオウとヒイタチは森の中を爆走して逃げます
プー達も台車に載って追いかけます
車がぶつかり対峙する両チーム
文句があるなら俺にかかってこい と好戦的なヒイタチ
戦いを挑みますが、プー・ティガー・ピグレットの順にあっさりと遠くに投げ飛ばされます
「ざまぁみろ はちみつは俺たちのもんだ」と勝ち誇ったズオウとヒイタチの前に、
残ったルーが立ちふさがり、「おい、ちょっとまてよ そうはさせるもんか このはちみつ泥棒め」
とファイティングポーズを取ります
「わあ、でかいネズミだよ!」とズオウがおびえだします
早く逃げよう、と異常におびえるズオウをヒイタチが担ぎ上げ、
「①今回は俺たちの負けだが、②覚えてろ!③また来るからな!④仲間連れて!⑤お前ら覚悟しとけ!」と
捨て台詞のフルコースを残して走り去る二人
その晩、風が強い中、プー・ティガー・ピグレット・ルーの4人はベッドの中で震えていました
玄関のドアをノックする音に全員飛び上がって怖がりますが、
銃を片手に恐る恐るプーが玄関を開け様子を確認します
「やっぱり、わしが思った通りだ!相手も確かめずに戸を開けるのか!」
とラビットが入ってきます「不用心が過ぎる。あのズオウとヒイタチが戻ってきたらどうするつもりなんだ」
言ってることは厳しいですが、結局ラビットはプー達が心配で様子を見に来てくれたんですよね。優しい~!
「朝ごはんに呼んでみんなで一緒にはちみつを食べよう
みんなで分け合って食べればいいでしょ」
友達ならいいよ、でもズオウとヒイタチは… とピグレットも信じられない、という感じで驚きます
プーさんだけはラブ&ピースなほんわか思考ですね
森の中で茂みに隠れているズオウとヒイタチ
応援を呼びに行くぞ、とヒイタチ
「でも巨大ネズミにまけないやつなんているかな?」
「いるじゃないかウースターが」とヒイタチ
ウースターを呼ぶの?それだけはやめて と異様に慌てるズオウ
ゴーファーを訪ねてきたプーとラビット
プーの家にバリケードを作ってほしいと頼むラビット
ズオウを引っ張って、巨大な洞穴を訪れるヒイタチ
「ウースター!一緒にはちみつ盗みにいかないか?」とヒイタチが声をかけます
地響きと共に声が聞こえます
「は ぢ み づ ~」
よし俺についてこいと、ヒイタチは声を主を誘導します。
家に帰って来たプーは、家の前で高さ100メートル、横3メートルぐらいの
アンバランスなレンガ造りの壁にぶつかります
ゴーファーが作ってくれたバリケードのようです。
どうだ どんな化け物でも通り抜けできないと 豪語するゴーファー
「でも横から来たらどうするの?」
とあっさりバリケードの裏に横からまわりこんだプーが質問すると、
忘れていた、という様子で「設計図ぐらい自分でかけ!」とゴーファーが逆切れします
次は、ゴーファーはプーの家をレンガでコーティングしたようです。
プーの家(大木)がマインクラフトで作成したようにカクカクです
「でもこれじゃ僕も入れないよ?ドアも窓もないんだもん」
やってられん、とゴーファーは立ち去ります
「あいつらウースターを見たらどんな顔するか楽しみだぜ」とほくそ笑むヒイタチ。
その後ろを歩く画面上に足までしか映らないサイズの巨大な生物。
「できたぞどんなもんだ」 とラビット
これなんだ?と聞くみんなに、
はちみつの壺と「THIZ WAY→」(はちみつはあちら) とかかれた大きな看板を前に
「ズオウヒイタチをひっかけるための看板だ」と得意げに説明するラビット
はちみつのあるプーの家と逆方向に誘導すれば道に迷って二度と戻ってこないという
作戦のようです。
そこにオウルが飛んできて、お客さんが来たと伝えて逃げ去ります
迎え撃つ気満々で迎えに出たティガーとルーですが、
森の向こうから木をなぎ倒し迫って来る巨大生物を見てティガーはビビります
巨漢のズオウのさらに5倍ぐらい大きな生物の名前は
ウースター(wooster)で、種族はヒイタチ!です。
「は ち み つ~」とはちみつを求めるウースターを前に
ティガーはラビットの作った偽看板まで案内しますが、
ウースターは看板を壊してプーの家の方まで一直線に走って行ってしまいます。
「ウースターは字が読めないんだよ」とヒイタチ(スタン)
プーは家の前でテーブルを出し、お茶会の準備のように、はちみつの壺を並べています
そこにヒイタチ一行が到着し、はちみつをあるだけよこせとヒイタチ(スタン)が脅します
「あいつを怒らせたら命の保証はできないぜ」
「あのーすいません とっても大きなヒイタチさん どうしてみんなのはちみつを盗むんですか」
プーが空気を読まずにのんびりとウースターに語りかけます
「お れ た べ る」「でも盗むことないんじゃないかな」
「気にするな、ヒイタチは盗むと決まってるんだ」と遮るヒイタチ(スタン)ですが、
プーは「頼めばいいんだよ 頂戴って 友達になればわけてもらえるよ きっとね」と続けます
「じゃあ友達になってくれるのか?」と理解を示したウースター
「友達なんかいいからはちみつを取るんだ!」
とヘフと二人でプーからはちみつを取り上げようとすると、
ウースターが二人をつかんで
「だめだ!ちゃんとたのめ!くれよ」
「ください でしょ」
しまった、という感じでウースターは
「どうか はちみつを ぼくにも ください」
「どうぞどうぞ」
「いいか、お前には巨大ネズミも巨大ヒイタチもいるが、また来るからな」と逃げる2人
ウースターを交えてみんなではちみつを食べているみんな
ズオウたちがまた来ると言っていたことを心配するピグレット
「大丈夫さ ウースターが助けてくれるもん ありがとう」とはちみつの壺を差し出すプーに
そんな 友達じゃないか とほほ笑むウースター
感想その他
- ズオウとヒイタチ
3話Aパート「キャンプは楽しい」に引き続いて、再びズオウが登場しましたが、3話で出てきた、父・母・子供で仲良く暮らしている善良なズオウの一家ではなく、純粋な悪役として描かれた本来のくまのプーさんで出てきた想像上のズオウに近い存在のキャラになっています。とはいえ自分一人では悪事など完遂させることができなさそうな、憎めない愚鈍な巨漢キャラです。
合わせて登場したヒイタチは新くまのプーさんでは存在自体が初登場ですが、スタンはずる賢くて卑怯な想像上のヒイタチと同じです。
一人だけ別作品のキャラのような規格外の存在だったウースターも同じヒイタチ種族のようですが、「自由自在に姿形~」のズオウとヒイタチの歌の通り、外見も考え方ももばらばらなんですね。
なお、スタンとヘフの凸凹窃盗団は新くまのプーさん42話Bパート(小鳥のケシー)でも再登場しますが、ウースターはこの話のみの登場です。規格外すぎて話に絡めづらいからでしょうからね… - はちみつがなければラビットに借りればいいじゃない
プー・アントワネットは結構短絡的に、はちみつが無ければラビットに借りればいい、と
多重債務者のような思考をします。そしてそれをピグレットにも勧めてきます。
今回のラストの「頼めばいいんだよ (はちみつを)頂戴って 友達になればわけてもらえるよ」という
感動的な説得も、横で聞いていたラビットは「え… プー以外にもまた借りに来るやつが増えるの?」
という思いで聞いていたんじゃないかと思います。
そして、(はちみつを)食料を借りるという行為はイギリスやアメリカでも一般的だったのでしょうか。「お醤油貸して」という文化が日本的だと感じましたが - プーさん時計
新くまのプーさん5話(王様になったピグレット)に続いて、またもやはちみつ泥棒に対して寝ずの番を始めてしまうプーですが、時間の経過を示すために登場する時計が、くまのプーさん完全版で出てきたプーさん時計と同じものです。飛び出してくるミニチュアプーのギミックが、23時を告げるときは眠そうにあくびをする、午前1時を告げるときは眠っている(告げてない)など、かわいいです。
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